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ニューヨークジャーナル 39

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好きなオードトワレをアトマイザーにいれて持って来ていたのに、
来て早々ぽろっと路上に落としてしまい、薄いプラスチックだったからかパリンと割れてしまった。どーん。
中の液体は微量とはいえマンホールに染み込み、そこは一瞬フローラル漂うエリアになってしまった。
しゅっしゅしてふふんのアイテムだったはずが、
人混みの中、割れた容器を拾い上げる残念な姿といったら…。

香りを失い、なにかいい香りはないかな〜とBondNo.9に行ってみたりしたが
予算オーバーだし、持って帰るのも大変だしなあ、と思っていたら近所にアロマ専門店があって、
自分の好きなものを混ぜてオリジナルトワレを調合してくれるというではないか!!たのしい!
Fragrance shop NY
お店の方はとても優しく丁寧に対応してくださいます。
しかもミニサイズでつくってくれて、理想的。

早速、好きな香りをチョイス。
わたしが調合してもらったのは
レモン ネロリ ジンジャー
フィグ リリィ ワイルドローズ
サンダルウッド ベルガモット。
これらを、ムエットに足して行き、調合師さんがバランスを考えてくれます。
バランスで随分香りの印象が変わるので、
よりフローラルなのか、スパイシーなのか、シトラス寄りなのか、と話合いながら決めて行きます。
実際に肌につけてみて、もっと深い香りにしたい、とリクエストをしたら
ブラックペッパーとシダーウッドを加えてくれました。
甘すぎず、すこしスパイシーな香りが好きみたいです。
香りの調合も料理や音楽のアレンジみたいで、
「混ぜる」ことはクリエイティブだなあ、
と調合師さんのプロフェッショナルぶりを眺めながら思ったのでした。
実際一日つけると、トップはフレッシュな青々しさ(つけたてが一番好き)、ミドルは少し甘め、
ラストはちょっとデパート風(←!)なのでラストになる頃つけ足したりしています。
最初にしては、なかなか成功!
調合レシピは一年間保管されるようで、自分の名前を言えば同じものが作れるんだそう。
つまり、この香水の名前は「Akiha Uryu」なのだ!なんかちょっといいでしょ。

同じ時間に入って来た男性のお客さんは10年前にその店でつくったという
レシピを持って来て、またこの同じものをつくってくれ、とリクエストしていていました。
ドラマチックね。香りは思い出に一番寄り添っているからね。



メトロポリタンオペラのベルグの歌劇「ヴォツェック(Wozzeck)」を観に行く。
前回より話がわかりやすく、曲もモダンで躍動感あり。
ほぼ一番後ろの席だけどもオーケストラピットが見渡せる席で、
演奏のディティールを観察することができる。
(こんな時は視力2.0を有り難く思う←すごいでしょ!)
芝居も含め、あの淡々とクラシカルな感じがすごーく新鮮。
アンサンブルが美しい。
お話を追うというより、広い視野ですべてのハーモニーを楽しむんだろうなあ。
まだ愉しみ方は探り中。
by akiha_10 | 2011-04-19 08:54 | NY Journal
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