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page t-108     アトリエの跡、空腹の後(のち)幸福 11

プロヴァンスの小さな村めぐり

<レ・ボー・ド・プロヴァンス>

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エクスでランチをしていたら
隣のテーブルに座った地元のおじちゃんが「どこに行くのか?」とたずねてきた。
小さな村をいろいろと周ろうと思っている、と言うと、
「レ・ボー・ド・プロヴァンス、ルールマラン、サントロペはお勧めだよ」
とそのすばらしさについて語ってくれた。

バスの時刻表を見に行ったら
レ・ボー・ド・プロヴァンス行きがサンレミから出ているようだったので訪ねてみた。

そびえ立つ、ごつごつ岩の上にある城塞。
中世南フランスで最強の勢力を誇り、宮廷文化が花開いた場所。
栄枯盛衰、今は廃墟となり、
剥き出しの岩は激しく照る太陽の光にさらされ、
哀しいうつくしさがある。

ランチで食べたカモ。
ブルーベリーとバルサミコのソースが美味。
外で、香りやその効果を道行く人に実践販売中?の石鹸売り場。
プロヴァンスはマルセイユ石鹸はもちろんのこと、
きれいな色の石鹸がたくさんあります。
またこの辺はビオワインの産地らしく、
車窓から点在するワイナリーが見えました。







城塞をめぐってランチ後、
容赦ない激しい太陽、セザンヌSUNに目を細めて、
次の目的地に移動するためバス停へ。

バス停に戻ると、ちょうどバス停を起点にツアーバスがたくさん縦列停車していた。
日陰のないバス停だったので、あまりの暑さに、
ちょうど停まっているバスの陰で(隠れる感じで)待っていた。
そしたら、そしたら、
わたしたちが乗るはずの、
その次は3時間後にしか来ないアルル行きのバスらしきものが、
徐行もせずに、ひゅーっと目の前を通り過ぎていってしまった。
「今のやない??」とケミィ。、
「いやいや、せめて徐行くらいするやろう!」と言ってあたふた!
でも…、ここはフランス。
不安になりながらも微かな期待を胸にもう少し待ってみる。
が、待てど暮らせどバスがこーん!!
あれやったんやー!!
乗りたいなら、道路に身を乗り出して小躍りするくらいアピール必須なのです。
セザンヌSUNに負けて涼んでいる場合ではないのです!
まあ、でもこれも旅なんよ、と
気をとりなおして、逆方向のサンレミに一度戻るプランも候補に。
しかしサンレミ行きのバスも1時間半後。
サンレミまでは車で20分くらいの距離なので
こうなったらヒッチハイクしようや、と試みた。
感じのいいご夫婦が話を聞いてくれて、
ちょっと逆方面に用事があるんだけど、戻ってきてまだ居たら乗せてあげるね、
と旦那様の素敵なウインクにほっとして、待ってみる。
彼らの「ちょっと」に期待して、
わたし、待つわ!いっつまでもまーつーわ。

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今まで聴こえてなかった虫の声と、
木々のざわめきが聴こえるねえ、
優雅な午後やねぇ、
あははははは。とふたり。
しょんぼり。
ぽつぅーん。


「ちょっと」ってどれくらいやろうねぇ…。
世界各国で、
「ちょっと」ってどれくらい?のタイムの平均をとったら
日本の「ちょっと」は速そうやね。
結局、フランス代表のご夫婦の「ちょっと」より
一時間半後のバスが先に来てしまい、
ひとまず、吹きっさらしの孤独の廃墟から脱出。
バスの運転手が救世主に思えて、
ケミィと「もう、忘れられんね」と呆れ笑った。
by akiha_10 | 2010-07-11 04:39 | Trunk
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