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page t-100       アトリエの跡、空腹の後(のち)幸福 3

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セザンヌが自ら設計したというアトリエに行った。
セザンヌが世をさってから、そのまま残されているというから興味深い。

さわさわと揺れる木々の音と木漏れ日の光うつくし、
アトリエ外の庭。
ねこねむる。

写真は撮れなかったが、
公開されていたのは二階部分。
二十畳くらいの、開放的で天井の高い部屋、
庭に面した一面は、床から上まで窓になっていて、
これはまさに、わたしが大好きな「窓額に、ある絵」設計ではないか!
窓額の外は、やはり
優しさと畏怖をもって生死織り成す自然。

部屋には彼が題材にしたビンや骸骨がところどころ無造作に置いてある。
そのじっと動かぬ静物のただそこに在る謙虚な姿を通して、
時を越え彼の集中力と彼の過ごした静謐な時間を
すこし共にしたような気がした。


続いて生地好きケミィとわたしはタペストリー美術館へ。、
絵画のように人物を描いた織物、ものすごく大きなタペストリー、
想像しただけでも気の遠くなるような作業。
わたしはもう少しテキスタイル的なものかと思っていたので
若干優雅すぎてイメージが違ったのですが、
美術館に併設されていた野外会場に興味津々。
なんか、この椅子いいデザイン。
どうやらこの美術館にチェンバロがあるらしく、
定期的にコンサートをやっているそうです。
美術館のちょっとしたところに、好みのランプやステンドグラス、きれい。



現在休憩中。
こちらの昼の日光ったら(13-16じくらい)、
そりゃあ大層体力を消耗させるものです。
セザンヌのアトリエが思ったよりも坂の上にあって、
しかもちょうど道が日向なもんだから、紫外線シャワーをがっつり浴びてふたりともぐったり。
これからどこかで「セザンヌ」と聞くと、この激しい太陽を思い出しそうよね、
とセザンヌも迷惑なはなし。

我々はこの激しい太陽のことを「セザンヌsun」と呼ぶことにした。
昼ごはんを食べて外に出るころ、
セザンヌさんのお出ましよっ!
といそいそとホテルに戻って一度シエスタするのがちょうどいい。
海水浴の後みたいに、ものすごい眠くなる。
(こんな太陽に培われた体力、ヨーロッパサッカーが強いわけよね…)
by akiha_10 | 2010-07-06 00:30 | Trunk
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