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page d-210           「In the souk」解体新書   9

絶賛発売中!new album「in the souk」ライナーノーツ



9.ROUTE66
作詞&作曲:瓜生明希葉  編曲:棚橋信仁

学生時代、ひとり旅したサンフランシスコ。
何も分からないわたしによくしてくれた
台湾人のスティーブと彼のお姉ちゃん。

日曜日にスティーブ姉がドライブに誘ってくれた。
「アメリカ」は、街と街の間にあった。
ひとつの街に居るだけではわからない、
圧倒的なスケール、
視界におさまらぬランドスケープ、
入り組む山脈と
沈黙を守る荒野。
これが、アメリカだと思った。


ひた走るROUTE66、
気の遠くなる、潔い直線。
マンネリしたその道はあまりに我々に関心がないので
ここで置いて行かる大冒険の妄想を巡らせては
ひりひりと恐怖を味わう。


誰にでも等しく現れる夕陽に目を細めて想う。
かつて幾千の人々が
夢に向かい、また絶望に押し戻されて
この道を走ったのだろうと。



この男らしいロマンは理解可能。
わたしも男だったらひとりでモーテルをハシゴし、
アメリカを横断しているだろうな、と思います。
まあ、やろうと思えばなんでもできるんやけどね!
by akiha_10 | 2010-05-15 01:12 | Daily thinking
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